中学生のころは年賀状を一生懸命書いていた気がします。元旦に年賀状が少ないと、友達が少ないと思い知らされるような気がしていたからかもしれません。今考えると、仲のいい友達は年賀状をくれなくたって仲のいい友達で、そうでない人は年賀状をくれたってそうでない人なんだから気にする必要なんてないのですが。
そんな感覚で年賀状をせっせと書いていた私の所には、もらってうれしい年賀状もまたそうでない年賀状も届きました。
名前が間違っているものや1月も中旬に届くものはまぁよくありますよね。
私の印象に残っているのは、友達の友達からとどいた、かすれたキャラクターのスタンプがポンと押されて、「おもちたべすぎて太らないでね」と書かれた余白の多い年賀状です。今思いだしてもちょっとむっとしつつ脱力しておかしくなってしまいます。
なんだが、相手のこちらに対する「どうでもいいけどだしとこ」「好きじゃないけどそれっぽいことかいとこ」感と、ちょっとこちらを見下した感がおもしろかったのです。
いまは筆まめな友達にしか年賀状を出さなくなってしまったから、脱力するような年賀状を見ることもないです。
それはそれで快適ではあるけれど、「おもちたべすぎて太らないでね」と書いてあった年賀状のことを思いだすと、自分に自信がなくて余裕がなかった中学生の時の感情を思い出してしんみりとしてしまいます。
自分に送られた年賀状ではあるけれど、おそらく自分もこういう態度で人に接していたところがあったのでしょうね。